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頂き物D

↓藍色紅葉様から頂いてきました。

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雪に埋もれ眠る











雪はしんしんと積もり、何もかも真っ白に覆い隠す。
 
 
 
例えば、そんな雪に埋もれて眠りにつきたいと願う。
 
 
 
 
 
 
 
「眠いや」
 
 
また雪が降ってきった、そろそろやばいんじゃないかと思う。
雪の上で横になっていた悟空はふぅとため息をついた。
このままだ確実に凍死だ、死ぬわけにはいかないのだが体が思うように動いてくれない。
 
 
 
やばいなぁ・・・・ほんとマズった。
 
 
昔、苦手だった雪を見ながらどうしようかと考え始めた。
 
 
 
 
毎度の事ながら、刺客が襲いにかかるのはもう当たり前の生活。
戦っているうちに四人がバラバラになってしまうのもいつものこと。
いつものことだったから、油断していたのかもしれない。
 
一通り妖怪達を倒した後、三蔵達を探しに行こうとしたその時だった。
一匹の妖怪が死に間際に、毒が塗ってあるナイフを悟空に向かって刺したのだ。
その妖怪は悟空の腕にナイフを刺した後力尽き息絶えた。
刺されたナイフを抜き取ったものの数秒もたたないうちに悟空もその場に倒れてしまった。
 
 
・・・・毒が塗ってある上に即効性って、ついていないよな。
 
 
体は痺れて感覚が麻痺している、だけどそれ以外に変化はなかった。
痺れるだけの毒だったらしい、だったら痺れがとれるまで待つだけなのだが、今の時期は冬。
しかも薄着で雪が積もっているという悪状況。
動くことも出来ず降り始めた雪を見ていることしか悟空には出来なかった。
 
 
 
 
 
 
「・・・・寒いって感じないや」
 
 
こんなに雪が降ってるのに、寒さ一つ感じない。
俺、感覚がおかしくなったのかな?
ウトウトと眠気が襲ってきている中、必死に起きていようと悟空は頑張っていた。
 
 
「もし・・・このまま、雪に埋もれちゃったら・・・・どうなるかな?」
 
 
そんなの死ぬに決まっているのに、埋もれてしまったら凍死してしまうに決まっている。
当たり前のことなのに変なことを思った。
 
でも、でも・・・・もしかしたら。
 
眠るだけかもしれない、暖かい春までずーっと眠り続けるだけかもしれない。
雪が溶け始めてきたら、目を覚まして、暖かい春が来たことを喜ぶのかもしれない。
ありもしないことを想像しながら降り落ちてくる雪を眺めていた。
 
しんしんと降り続ける雪、悟空の体にうっすらと雪が積もってくる。
 
 
 
 
 
「・・・・眠いよ・・・・さんぞ」
 
本当にこのままだと眠ってしまう、お願いだから閉じないで俺の瞼。
今、自分に出来ることは大好きな人の名前を呼ぶことぐらい。
少しでも大好きな人の名前を呼んだら、目が覚めるような気がした。
だから何回も何回も大好きな人の名前を呼ぶ。
 
 
 
 
 
「ーー空!!悟空!!」
 
 
 
 
微か声が聞こえる、遠くから声が。
無理やり首だけ動かしてみと、遠くにキラキラと光るモノ。
 
 
 
――――三蔵だ。
 
 
 
「探しに来てくれたんだ」
 
こんな状況だけど、嬉しいって思ったのは変かな?彼に言ったら怒るかな?
でも、本当に嬉しかったんだ。
こっちに走ってくる三蔵、後ろには八戒と悟浄が見える。
 
 
 
 
 
「おい、悟空!!」
 
 
全力で走ってきたのだろう季節が冬で雪が降っているのにもかかわらず、うっすら三蔵は汗を掻いていた。
ろくに息も整えず悟空を抱き上げ顔を覗き込んでくる三蔵。
冷えた体に思わず眉を顰めた、いつからこうなっていた?
 
「俺が分かるか?悟空」
 
「・・・・さんぞ」
 
意識はある、一安心していると八戒が悟空の脈をとっていた。
少々脈が弱いと八戒が悟浄に告げると悟浄は眉を顰め八戒となにやら話し込んでいた。
その後八戒は腕の怪我を治療していくことに専念する。
そんな二人の事など三蔵の頭には入ってなかった。
今に眠りにつきそうな悟空を必死に起こすことに精一杯だった。
 
「さんぞ・・・・」
「何だ?どっか痛むのか」
「ううん・・・・・だけど、眠い・・・すっごく眠い・・・それに寒さを感じない・・・何にも感じない」
 
それは危険だと告げているのかもしれない。
すぐさま雪から避難できる場所を悟空の体を温められる場所を探すため三人はジープに乗り込んだ。
三蔵は悟空を毛布で包み一緒に後部席にのった。
そしてウトウトと眠りにつこうとしている悟空を必死で起こしていた。
 
「眠るんじゃねーぞ」
「・・・・でも眠い」
「眠るな」
 
腕の中に悟空を閉じ込めると温めてるように強く抱きしめてやる、眠気に呑まれないように悟空の耳元で囁いていた。
甘い囁きに耳朶が熱くなった。
 
「あったかいや・・・・」
「そうか」
「うん、さんぞ・・・・あったかい」
 
毛布に包まっているのと三蔵が温めてくれるおかげか感覚が戻ってきた。
大好きな人の腕の中で、今なら眠ってもいいかもしれない。
楽になりたいからじゃなくて、幸せに浸ったまま眠りについてしまいたい。
大好きな人の体温を感じ、匂いを、鼓動を・・・・全てに浸り眠りたいと思った。
 
「眠い・・・・・」
「馬鹿猿、眠るんじゃねーよ」
「・・・・・・・」
「おい?」
「・・・・・・・」
「おい悟空!!」
「え、あ、、、うん・・・・眠らないよう頑張る」
 
閉じそうになった重たい瞼を開き三蔵の顔を見た。
彼の表情は不安の色で染まっている、こんな表情をさせてしまってごめんなさい。
 
 
悟空は心の中で謝罪した。
 
 
 
「三蔵、悟空の方はどうですか?」
 
「眠りかけてやがる、とにかく急げ」
 
「猿、眠ったら引っ叩くからな!!!!」
 
 
 
ああ、三人の声が聞こえる。
 
 
いつの間にかまた閉じていた瞼をこじ開けた。
悟空の目に映ったのは綺麗な三蔵の横顔、それから雪が降っている光景。
何となく・・・何となく、綺麗な光景に見えた。
 
「・・・・・・・・・良かった」
「何か言ったか?」
「ううん、何でもない」
 
 
言えないよ、雪が降ってて良かったなんて。
三蔵に言ったら、怒られちゃうしハリセンで叩かれちゃうって。
ハリセンで100発叩かれるどころか銃弾が飛んできそうだ。
 
 
 
 
 
・・・・ねぇ、三蔵。
 
 
もし―――あの時の“約束”を守ってくれるのなら。
三蔵が守ってくれるのなら、俺を殺した後は雪が降っている日に埋めて欲しいな。
夏だったらどうしょうもないけど・・・もし冬で雪が降っているのなら―――。
 
 
 
 
 
静かに降る雪に埋もれ、貴方だけを想い眠りにつきたい。
 
 
いつか春が来るその日まで。
 
 
 
 
「眠るなよ悟空」
 
 
「大丈夫、さんぞ」
 
 
 
 
目が覚めたときには、きっと貴方がいるはずだから。





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皆さん私の好み知っていますか?
一部の方は知っているかと。
壮絶なほどの。。。シリアス好きなんですよっ!!!!
シリアス⇒ラヴラヴに繋がる展開はかなりの好みでございます。。。
こちらは、「うたかた」の管理人サマ藍色紅葉さんより、、、頂いてきちゃったものです。
シリアス好きだからこれみて惚れた〜なんてLINKにぽそっとかきました
そっそしたら、、、こんな素敵な小説を下さるとな!?
別にそう言うツモリで書いたのではないんで、、、嬉しかったですね。マジで。
本当に、、、素敵小説をありがとうございましたっっ
このように大切に飾らせていただきます。。。
これからも仲良くしてやってくださいvv